第11章 ボツワナまでの旅路で
この章ではボツワナのリゾート地であるカサネに到着するまでの出来事を紹介したい。
まずはバスの予約だ。
バスターミナルで、ボツワナとの国境の街カティマムリロ行きを予約した。
車中で私服のおっちゃんがチケットを売っている。(まぁ買うしかない。)
チケット売り場 車内
午後3時発なのでまだ時間があり、近くを散策して帰ってきたら、バスが4台停まっていた。
近くのおっちゃんに聞いたら、チケットを俺の胸あたりで広げてゆっくり確認していた(カバンを死角にするため)
この行動はされた覚えがあった。
「「 スリだ! 」」
とっさにわかった。
去年フランスのパリで一回スられているので早い段階で気づけた。
案の定、カバンのチャックが半開きになっていた。
相手もプロなので本当に上手い。
ばれた時、悲しい顔をしていた。
彼も悪いとはわかっているのだろう。
でも「生きるため」なのであろう。
貧富の差を改めて感じさせられた。
スリの恐怖が残り、バスのトランクに荷物を預けることができず、足元に置いた。
バスは定刻通りに発車したが、後ろの席の少年(多分10代後半)が情緒不安定だ。
1時間も経つと叫び暴れ始めた。
どうやら叫んでいる内容を聞くと幻覚が見えるらしい。
こっちの国では、気軽に危険ドラッグが買える(大麻などは合法の場合もある。)
興味本位で始めたのだろう。
一瞬の判断ミスが彼を壊してしまった。
教育の場で、まず基本的な薬物の危険性を教えるべきだと思った。
15時間座席を蹴られ続けやっと目的地に着いた。
色々と本当に
「苦しかった。。。」
- 2020/02/24
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