こんにちはハッチーです!!!
秋が始まろうとする導入としてはべたかもしれませんが、「読書の秋」ですね。
こちらでは、私が読んだ書籍を文学書、学術書に拘らず紹介していこうと思います。
今回紹介するのはこの本!!!
森見登美彦著、『四畳半神話体系』です。(角川文庫)
この本は、「私」という、京都に住む大学3回生の男性を主人公にくり広げられる、物語です。
全4話の構成で、各話で主人公の違う世界線、つまりはパラレルワールドを書いています。
主人公の「私」は大学生活に花を咲かせるつもりが、ふとしたきっかけで出会った悪友「小津」に
付きまとわれ不幸に貶められます。
気づけば3回生になり、悲惨な大学生活を振り返り、このままではいけないと痛感した「私」は、
京都下鴨神社の付近に住む個性的な人物と出会い、自分の人生を挽回すべく、あらゆることに奔走するというのが、この物語の大まかな流れです。
この「小津」はどの世界線でも登場します。
細かい内容は、ネタバレになってしまうので言えませんが、
「私」がどの世界線でどんな選択をしたところで「小津」にさえぎられる様が非常に滑稽で、無残で、最高に笑えます。
そして「小津」以外の登場人物の個性が最大限に強くて、「どこかにはこんな奴いるんかな?」
というような想像をしては、いたら絶対に友達にはなりたくないな、というような奴らばかりです。
また主人公である「私」は人生を挽回しようとはしているものの、非常に自虐的でネガティブな男性で、
自分と重なり、大いに笑えます。
最終話では自身の住む、四畳半の部屋で自分の人生に隠されていた、ある重要なことに「私」は気づきます。
私はそこからは終始、「おおおおーーー!!」という感じで読んでいました。
大学生ならだれでも共感できることから、突拍子もないことまで起こる、ある意味ハートフルな作品です。
そこの大学生!!!ぜひ読んでみてください!!!!!!