ニーハオ!オックー三条(参上)★
関西名車列伝第2回は京阪電鉄2600系を紹介する。
京阪本線、鴨東線、中之島線を普通から通勤快急まで運用をこなすその姿は京阪電車のエースだ!
全体的に丸さがあることから「卵型」と呼ばれる。
かつては宇治線や交野線で活躍していたがワンマン非対応のため後継車へその路を譲った。
0番台と30番台に分類することができ、見分けはその独特な前面で一目瞭然。
吊り幌に飛び出した尾灯。ゴツゴツとしているこの前面が0番台。
一方ツルッとした前面が印象的なのが30番台だ!
上り普通と下り快速急行に入る0番台
下り区間急行に入る30番台
なぜここまで前面に差が出てしまったのか。
その答えは京阪が誇る改造技術にある。
0番台の車体、元は2000(一部2200)系のものだ。
2000系は驚異的な加速力があったことからスーパーカーと呼ばれていた。
これまた名車である。
600vから1500vへの昇圧や冷房化に困難があったため、やむを得ず廃車となった。
しかしながら、登場から年数が浅い2000系は一部の走行機器や車体が
再使用できる状態であったため、車体の強度強化を行い2600系へ流用が決定。
これが0番台誕生の大まかな流れだ。
一方30番台は2600系の改良版であり初代3000系の意匠を取り入れた新造車である。
角型の尾灯・急行灯カバーやシールドビームは2000系流用車体とは違う点だ。
30番台の元となった初代3000系
2600系は登場から40年が経過しているが車体としての年数は55年を超えているものも存在する。
色々な時代を駆け抜けた名車。現在0番台が3本、30番台が4本の計7本が健在。
しかしながら老朽化や新型車による置き換えで数多くの0番台が廃車となった。
走り続ける時もそう長くはない。