ぼじゅー 
鈴木です。
 
昨年9月からフランスのパリに来ています。
社会科学高等研究院(EHESS)という機関で研究をしています。
 
先日、パリで開催された国際農業見本市に行ってきました。
開催期間は2017年2月25日から3月5日。
 
フランスは食料自給率が100%を超える国だけあって農業が盛んです。
実際、スーパーや八百屋で買う野菜も日本に比べるとずいぶん安いようです。
 
さて、この農業見本市、フランス全土から特産物が集まるだけあって、大変な盛況ぶりです。
会場も広くて、なんでも東京ドームおよそ3倍なのだとか。
 
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子供連れの来場者も多くいます。
お目当てはこちら。
 
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馬術のプレゼンテーションもやっています。
 
そして広告ポスターにも採用されていたのが、こちらのアイドル。
 
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フィーヌちゃん ブルターニュ出身の6歳の女の子。
今年のクイーンです。
 
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額の白毛がチャームポイント
 
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一緒に記念撮影
 
私にとって印象深かったのは、フランスの海外県のブースでした。
フランスにはカリブ海の他、ヨーロッパの外にも県があって、これを海外県といいます。
 
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こんな感じで雰囲気も南国ですね。写真はタヒチ。
 
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ラム酒のブースに群がるメッシュ(ムッシュの大勢)
 
こちらの農業見本見本市、フランスにとってはかなり重要な催しであるためか、
テレビ局の取材や閣僚の訪問が相次ぎます。
政治家のフランソワ・フィヨン氏が、予定していた訪問を急遽取りやめたため、
釈明をするはめになったりとか、なかなか熱いイベントなんです。
 
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会場内で討論番組の撮影もしていました。
 
以上、フランス農業見本市レポートでした。
 
次回(次回じゃないかもしれないけど)は、ブドウの話を予定しています。
ブドウっていっても食べる方ではなく、飲む方のブドウね♪
では、あびあんとー
鈴木隆芳
経済学部 経済学科


ぼじゅー

鈴木隆芳(すずきたかよし)です.

さて,フランス語,

L'homme est un animal.

をどう訳しましょうか?

単語ごとに見ていくと

L'homme(ロム)は,「人」「男性」.

est(エ)は英語のbe動詞で,A=BABだぜ!)

という時の「=」.

un animal(アン アニマル)は「動物」.

だとすれば,訳は,

「人間は動物だぜ!」ということになりそうですが,

でも,これじゃつまらないんです.

この文が何を言おうとしているのか,いまひとつ

わからない。

hommeには,英語のmanと同じように「男」(オト

コ)という意味もあるし,animalも,単なる動物では

なくて,もっとケモノ的な感じもあるから,こんな訳

もありえます.

「オトコって,獣(けだもの)ねっ!」(by 女子一般)

うん.ありえるありえる.

さらに,このケダモノに相当するような日本語ないかなー

と考えれば,

「オトコはオオカミなのよ」(by ピンクレディー)

と,往年の流行歌の歌い出しになります.

さて,話題かわりまして,

ブラック企業とよく言われる昨今.

ブラック企業って,どんな会社かと言えば,皆さんもご存知

の通り,長時間働かせて,残業代なしで,ノルマがきつくて,

みたいなイメージだと思うのですが,こういう状態を,経済

学の文脈では,搾取(さくしゅ)という語彙で表現してきま

した.つまり,ブラック企業とは,労働者を搾取する企業で

ある,ということね.

搾取された労働者は,大酒をくらったり,妻にぐちったり,

ギャンブルにのめりこんだり,さらにひどくなると,心身と

もに深刻なダメージを負います.

これはこれで深刻な問題なのですが,

でも,搾取されるのは,人だけではないはずです.

というのも,長時間働くってことは,それだけ(余分に)モノ

を作るってことだから,そのための資材や原料も,それだけ

(余分に)使われることになります.

原料にもいろいろありますが,どれも最終的には自然に由来す

るものだから,搾取の連鎖は,地球的な環境にも悪影響を及ぼ

します.

そこでは動物も例外ではありません.

そうした連鎖は、家畜として消費される動物だけではなく,ペッ

トのような愛玩動物までもを過剰な欲望の対象にするのです。

ですから,動物について考えることは,社会や経済について考え

ることなのです.

さて本題.

922日に,本学で「犬と猫と人間と」(飯田基晴監督)の上映会

があります.わたしたちの社会のあり方と,動物の問題を扱った映

像作品です.本村光江先生のゼミでは,アニマルウェルフェアの研

究しているのですが,そうした活動の一環として,ゼミ生が中心に

なって行う企画です.是非,お越し下さい.私も行きます.

日時:922日(月)

受付開始:14:30より

上映:15:00-1700

トークセッション:17:15-18:45(杉本彩氏(あの杉本彩さんです)と細川敦史氏)

定員:映画150名、トークセッション(400名)申込不要・先着順

(状況によりご入場頂けない場合があります.)

会場:大阪経済大学大隅キャンパスD館1階 D10教室

料金:無料

問合せ:本村ゼミ 大阪経済大学地域活性化支援センター 06(6328)2431(代)

注:冒頭のエピソードは、加賀野井秀一『オール リーブル』(朝日出版)に着想を得ています。


鈴木隆芳
経済学部 経済学科

 

ぼじゅー

鈴木隆芳(すずきたかよし)です。

 

712日(土)にグランフロント大阪紀伊國屋書店にて公開ゼミをしました。

 

その模様をお送りします。

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グランフロント大阪南館6階の紀伊國屋書店!

フロアーも広く、ゆったりとした空間、スターバックスも入っていて、従来の

本屋さんのイメージとはちがいます。その一角にあるイベントスペース。

そこに一般の来場者をお招きしての公開ゼミです。

 

手前にある円テーブルの上には、ゼミで使用している教科書と関連書籍が並ん

でいます。お手にとってご覧下さい。以下に書籍のリストがあります。

http://www.kinokuniya.co.jp/c/store/Grand-Front-Osaka-Store/20140703175050.html

今回のテーマは、「グローバル化してはいけないもの」です。

ご時世にちょっとだけ逆らって、グローバル化がもたらす弊害について考えてみ

ましょう。

 

はじめのグループの題目は、

「授かるものと買うもの―———交換様式からみた教育」

鈴木ゼミお馴染み(?)の3種の交換様式(互酬・再分配・商品取引)を概説した後、

教育が商品取引されるとどんな困ったことになるかを分析します。

 

ゼミで教科書として使用している柄谷行人氏の『世界共和国へ』で示される交換様式

の考え方を応用しつつ考察を進めます。

 

教育の動機付けでは、金銭的な報酬が功を奏さないことが多くあります。

 

「学び」とは「買うもの」(商品取引)ではなく「授かるもの」(互酬)だからです。

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次のグループは、「昼の言葉と夜の言葉————コミュニケーションと個性」

 

コミュニケーションでは、わかりやすいことは良いことなのですが、その反面、そう

した表現は印象に残らず、すぐに忘れられてしまうのはなぜでしょう。

 

簡潔性や迅速性などを謳ったグローバル・スタンダードなコミュニケーションが幅を

利かせる中で、人の「個性」はどうなってしまうのか、そんなことを考えます。

 

一方、詩歌や小説などの文学的な言葉は、「わかりにくさ」や不透明性を重んじます。

結果、受け手の解釈も一人ひとりちがったものになります。

完全な正解もないけど、完全な誤解もない世界です。

それぞれのイメージや解釈が、干渉しつつも共鳴するような感じでしょうか。

 

こうした「完全には通じないもの」、すなわち、「グローバルではないもの」もコミュ

ニケーションには必要ではありませんか、というお話です。

こうしたテーマについて考えるために、歌人の穂村弘さんや俵万智さんの著書を参照し

つつ、短歌の表現の秘密に迫ります。

 

 

発表者の中には、文芸誌「ダ・ヴィンチ」で穂村弘さんが選者をつとめる「短歌くださ

い」のコーナーに自作の短歌が掲載された学生もいます。

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最後のグループは、「少子高齢化は暗澹(あんたん)たる未来なのか?」です。

 

これまでの人類の歴史を振り返ると、政治と経済の近代化、デモクラシーの進展は必ず少

子化(受胎調整)を伴ってきました。

だとすれば、少子化を、一概に悪いものとして、考えることはできないはずです。

 

こうした見方は、人類学者エマニュエル・トッド氏の著作から学んだものなのですが、

ちょうどこの時、日仏文化サミットのためトッド氏が来日しました。

せっかくですから、運命的なものを感じることにしましょう。

 

高齢化はどうでしょう。

老化には一般に否定的イメージが付随しますが、しかし、高齢者が示す、ゆったりとした、

こちらが予測できないような反応、つまり、身体反応の遅延と多様化は、実は、単なる身

体的な衰えではなく、より高度に成熟した人間的な反応を示しているのではないか、とい

う問題提起です。

これは、吉本隆明さんの『老いの超え方』や、ベルクソンの『物質と記憶』の一節から着

想を得たものです。

 

一方で、実際の老化では、身体の衰えから不自由や痛みが生じることも事実です。

 

ですから、こうした問題についてゼミ生のような若い世代がアプローチすることの難しさも

実感しました。

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そして、来場者を交えてのディスカッションです。

 

 

「少子化は、それ自体は悪いことではないかもしれませんが、とはいえ、現在の日本のよう

に、出生率の急激な落ち込みは、やはり危惧すべき事態ではありませんか?」という鋭い

ご指摘。

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ゼミ生と私で知恵を絞って考えます。

「おっしゃる通り急激な出生率の低下は看過できない問題です。その対処策について考える

ことも、もちろん大切なことです。ですが、一方で、出生率の史的推移を視野におさめれば、

非現実的な対策の危険性を察知することや、性急な判断による過ちを避けることにつながる

はずです」と、お答えしました。

 

今回は、本屋さんでゼミナールをするという、どうなるかわからない試みでした。

 

取材に来て下さった朝日新聞の記者さんからは、本屋で大学の授業をやることの意義につい

て訊かれました。

 

本屋は、未知の本と偶然に出会える場所です。

「あっ、こんな本あったんだー」と、おもいがけない出逢いがあります。

 

ネット書店のように「あんたはこれが読みたいんだろ!」と、押し付けてくることもありま

せん。

 

おもいがけない出逢いを通して、一見、関係のなく見えるものが、つながること、これは私

たちのゼミがいつも大切にしていることです。

 

そんな、ゼミの理念を体現しているのが、本屋さんです。

 

紀伊國屋のスタッフの方々には、大変にお世話になりました。

おかげさまで貴重な学びの機会を得ることができました。ありがとうございます。

 

入念に準備をしたつもりでしたが、私たちには至らない点も多くありました。

しっかり反省をしつつ、今後の活動に活かしてゆきたいと思っています。

 

今回の公開ゼミの企画を、「面白そうだ」と励まして下さった紀伊國屋の才田さんのおかげで、

このイベントは実現できました。改めてお礼を申し上げます。

 

最後になりましたが、才田さん!

「次回もやりましょう」とおっしゃって下さいましたね。

そのお言葉を信じてこれからも励みます。

また、是非、お願いします!

 

 

鈴木隆芳
経済学部 経済学科

 

ぼじゅ♪

鈴木隆芳(すずきたかよし)です。

 

間際になっての告知、一刻を争う告知、

これすなわち刻知なり。

わおー

 

2014 712(土)15時より、グランフロント

大阪紀伊國屋書店イベントスペースで、公開

鈴木ゼミをします。学生発表3本と来場者を

交えての質疑応答を行います。

 

テーマは、「グローバル化してはいけないもの」です!

時流に抗います!

 

こちらをご覧になると、案内とゼミ生との写真があります。

http://www.kinokuniya.co.jp/c/store/Grand-Front-Osaka-Store/20140703175050.html

 

 

 


以下に学生のグループ発表の要旨をサイトより引用します。

(引用はじめ)

1.授かるものと買うもの交換様式から見た教育

 テレビ、パソコン、冷蔵庫などは、自ら購入しようが、他

人から譲渡されようが、同じように使用することができます。

一方、教育や道徳といったものは、どのように手に入れたか

によって価値が異なってきます。商品取引という考え方がグ

ローバル化する中で、授かるのか、買うのか、すなわち、交

換様式によって質の変わるものについて考察を試みます。

 


 

 

2.昼の言葉と夜の言葉コミュニケーションと個性

 言語はコミュニケーションの道具であると一般には言われま

す。しかし、「わかりやすいこと」をただひたすらに求めると、

「なにも伝わらない」ということが生じます。言語のグローバ

ルな価値と、それを発する人の個性はどのように折り合うので

しょうか。この発表では、詩歌の言葉が放つ不透明性や曖昧さ

が、実は、私たちの社会的な生を支えている、ということを示

したいと思います。


3.少子高齢化は、暗澹たる未来なのか?

 歴史を長期的なスパンで展望すると、少子化・識字率の向上・

デモクラシーの進展は、ほぼ例外なく、歩調を合わせて進展し

ています。もしかしたら、少子化は私たち人類が望んでいたこ

となのかもしれません。ですが、現状では、少子化からイメー

ジされるのは、老齢者の溢れる不活性化した社会でしかありま

せん。少子化と高齢化について、多様な角度から検討を行うこ

とで、この発表が、こうした既成概念について考え直す一助に

なれば良いと願っております。

(引用おわり)

 

七夕パーティで演奏をしました。

恋するフォーチューンクッキーのジャズ風です。

こちらは、もう終わってしまったので、告遅だね。


わおー

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鈴木隆芳
経済学部 経済学科

 

こんにちは。経済学部教員の上宮です。

 

明日,7月5日(土),上宮ゼミがTV出演します。

 

NHK総合,午前1050分?12

『週末応援ナビ☆あほやねん!すきやねん!』

 

 http://www.nhk.or.jp/ahosuki/

 

先週火曜日(624日)のゼミでロケがおこなわれました。

 

私もゼミ生も緊張でガチガチ,カミカミですが,頑張りました。

また,私が顧問(部長)を務める自転車部サイクルサッカー班も登場します。

 

近畿エリアのみの放送ですが,もしご都合よろしければ是非ご視聴ください。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

大阪経済大学 経済学部教員 上宮智之

上宮智之
経済学部 経済学科

 

 

(披露宴スピーチなう)

 

 

「新郎、新婦が出逢ったのは、大学

テニスサークルで……

(かなり中略)

これからは、お二人が、人生という

ステージでダブルスを組んでいくの

です。(拍手)」

 

ちょっとベタすぎますけど。

ボジュー♪ 鈴木隆芳(すずきたかよし)です。

 

夫婦が出会ったきっかけで、最も多

いのが友人や兄弟姉妹を通じての

出会い(29.7%)なのだそうです。こ

れって、「ねえ、◯○ちゃん、いい人

いるから会ってみない?どう?」って

紹介されるのだから、ちょっとカジュ

アルなお見合いなのかもしれない。

それと同じくらい多いのが職場や仕

事での出会い(29.3%)です。

 

職場や仕事で出会うということは、相

手と同じ環境を共有しているので、も

のの見方や考え方が似てくるはずです。

 

似ているといっても……

「オレ、エビの尻尾、食べない人だから」

「あっ、ワタシも!」

!」

!」

「結婚して下さい!」

「はい、喜んで!」

……のようなことではなく、職業や学

歴など、もっと現実的なことです。

 

いわゆる結婚についての価値観ね。

 

あくまでもイメージだけど、高収入の

仕事というと医師や弁護士。

職場や仕事での出会いが多く、そこ

での価値観に重きを置くとすると、こ

うした高収入の男女どうしで結婚する

可能性も高まるはずです。

 

また、それとちょうど反対のことも言え

ます。

低収入者どうしのカップル。

 

このような結婚が増えれば、結婚は収

入格差を拡大します。

「夫の収入が高ければ妻は働かない」

という例が減ってきているからです。

そこでは、高収入どうしの夫婦、低収入

どうしの夫婦と二極化してしまい、これ

が社会の階層化を招くかもしれないの

です。そして、本当の問題は、こうした

格差は、再生産、つまりは子の世代に

繰り返される、ということなのです。

それは、両親が供する教育の機会や

質が、そのまま後の世代に引き継が

れるということです。

 

「え?それでなにか問題ありますか?」

という意見もありますが、こうした、子供

本人の原因帰することのできないス

タート地点での不平等による社会の階

層化は、やはり困った問題だと思います。

というのも、格差とは、単に収入のちが

いのことではなく、考え方やものの見方

のちがいを意味するからです。

格差が広がったために、異なった階層の

人どうしでは「話しが通じない」というのは、

社会にとって好ましいはずはありません。

 

 

そもそも、結婚できるかどうかについても、

事態はかなり深刻です。

男性の約5人に1人は生涯未婚です。

 

男性の場合、年収300万未満の場合、「恋

人なし」「交際経験なし」が、65.9%にも上り

ます。

 

一方で、300万以上だと、年収と、恋愛や結

婚の間には顕著な関係はありません。

つまり、男性が交際や結婚にいたるための

ボーダーラインは年収300万。

 

そこから単純に解決策を導くとすれば、男

は稼ぐべし、ということになります。

女性の93.9%は、男性の経済力を「重視す

る」ないしは「考慮する」と回答していますし、

ひとまずは、この収入面から考えてみること

にしましょう。

「ひとまずは」ですけど。

 

では、300万のボーダーラインをクリアする

にはどうしたら良いでしょう?

二つの方法があります。

 

1.そういう社会(300万以上稼げる社会)を作る。

 

2.そういう人(300万以上稼げる人)になる。

 

なーんだそんなことか、と思うでしょ、

でも、これが意外と厄介な問題だった

りするのです。

 

まず、1からいきますと、皆が、ある程

度稼げるようになるためには、全体的

な賃金のアップが必要です。

でも、これがなかなか実現しない。最大

の原因は、賃金が上がると人件費が高

くなり、それが商品の価格に反映して売

れなくなり、結果、企業の競争力が落ちる、

と考える経営者が多くいるからです。

「皆さんの要求をのんで、賃金を上げて、

会社が倒産したらどうしてくれますか?」

と、詰め寄られると、気勢をそがれること

でしょう。

 

また、ほとんどの人は、労働者であると

同時に、消費者としても社会に関わります。

この二つの立場が、相反する欲求を生み出

します。安い商品と高い賃金を同時に欲す

るのです。

 

さらに、ほとんどの人にとっては、労働者と

して関わる社会よりも、消費者として関わる

社会の方が、はるかに広いのです。

そこから、徹底して安い商品を求め、それを

るために働く人のことなどお構いなし、と

いう消費者マインド優先の社会ができあが

ります。

しかも、これは消費者としては咎められるこ

のない「正しい」振舞いなのです。

 

安い商品と高い賃金、もしこれが難なく

共存するなら、それは、そうとう恵まれた

社会でしょう。

賃金を上げるために働きかけることの難

しさの原因をたどっていくと、労働者VS

消費者という、分裂し、矛盾した欲求に

行き当たります。

 

100円ハンバーガーと、時給1000円を同

時に実現するのはむずかしいのです。

 

では、次に2の「本人が努力する」は、ど

うかというと。

こちらも、一見、簡単なように見えるけど、

実は、そう一筋縄ではいかない。

 

ここでも、矛盾した欲求に私たちは引き裂

かれます。しかも、これは本人とって、さら

に自覚しにくい。「結婚を望みながら結婚

を望まない」ということを私たちは知らず

知らずのうちにしている可能性があります。

 

次回はそんな話しを。

 

今回の参考図書:橘木俊詔・迫田さやか著

『夫婦格差社会――二極化する結婚の

かたち』中公新書、2012年。

本文中での数値等は本書を参照しました。

結婚に焦点を絞り、経済学の観点から論じ

ている本です。シビアな現状分析と、ハート

フルな激励に著者の誠意を感じます。きっと、

そこに読者は惹かれるのだと思います。結

婚したい人は読んでね。あと、著者の橘木

先生、迫田さんのお二人ともフランスがお好き

だと聞き及んでおります。トレ・ビアン!です。

 

ついでですが、

『夫婦格差社会』については、私が書いた

書評があります。

いつでも、だれでも、何度でも、無料でダウ

ンロードできます。

http://www.osaka-ue.ac.jp/keidaigakkai/journal/64_1/

画面の中程、書評の欄をクリックするとご覧になれます。

 

 

鈴木隆芳
経済学部 経済学科

 

 

ボジュ♪

 

 

 

鈴木隆芳(すずきたかよし)です。

 

 

えー?鈴木くん? 

いい人だと思うけど、結婚となるとねー、

ちょっとねー

だって、鈴木くんてさー……(以下、自粛)

 

「良い人ね」とか「好き」とかまでは言え

ても、じゃあ、その人と結婚できますか?

となると話は別です。

 

そうなんです。結婚する時って、だれもが

エゴイストなんです。

「だれも傷つけたくないの♪」なんて悠長

なことは言ってられません。

 

えっ、でも、お見合いはどうなの?

と言うかもしれないけど、お見合いだって、

お膳立てする人のそれはそれは厳しいお

めがねにかなったうえで、「ステキな人が

いるわよ」となるので、やはり裏では厳し

い審査が行われているはずです。

 

つまり、「だれと結婚するか」という選択で

は、人の本性があらわれるのです。

 

さて、ここからが本題。

結婚が社会の実態を暴く、という話し。

 

1868年以来、合衆国憲法は、法の下での

平等を定めてきました。

ですから、アメリカには人種差別は、あっ

てはならないことになっています。

しかし、です。

フランスの人口学者エマニュエル・トッドは、

結婚の実態に注目することで、「あっては

ならないこと」がいまだ存在することを明ら

かにしました。

 

アメリカで、黒人女性に配偶者がいる場

合、その98%が黒人です。人口における

黒人比率は13.1%(2011年)ですから、こ

の数値はどうみても異常です。

黒人女性にとって、多数派であるはずの

78.1%を占める白人男性と結婚すること

は、極めて難しくなっているのです。

つまり、黒人女性と白人男性の結婚件数

は絶望的なほど少ないことになります。

 

さらに、黒人女性の半数以上が未婚の母

だというのです。

 

合衆国は多人種普遍主義を掲げる国です。

ですが、こうした徹底した人種内での結婚

の実態を見ると、そうした理念がまだまだ

途上にあることがわかります。

 

では、日本の社会はどうか。

 

アメリカの例が、容赦のない現実を叩き付け

たように、結婚の実態を調べることで、日本

にも進行中かつ喫緊の問題があることが見

えてきます。

 

もし、仮にですが、ルックスや性格だけで結

婚相手を選んだとしましよう。相手の収入は

いっさい気にしない、ということで。

 

その場合、二人の結婚後の合計所得額が

いくらになるかは、まあ言ってみれば、運で

す。相手の収入は問わず結婚したのですか

ら。

 

しかも、つい最近までは、「夫の所得が高け

れば妻は働かない」というダグラス・有沢の

第二法則(なんだかすごいネーミング。第一

のほうも気になっちゃう)というがありまして、

結果、結婚は収入格差の是正に一役買って

いました。

 

ところが、です。ここ最近の結婚は事情が異

なるらしい。

 

結婚は、さらに格差を拡大する!

富めるものはさらに富み、窮するものはなお

窮する。

そんな凄惨な現実があるようです。

 

次回は、そうした結婚と格差について。

 

今回の参考図書

エマニュエル・トッド『帝国以後――アメリカ・

システムの崩壊』石崎晴己訳、藤原書店、

2003年。

 

10数年前、パリに留学していた頃、本書訳者

である石崎先生に連れられて、パリにあるトッド

さんの家を訪れたことがあります。あのソビエト

連邦の解体をかつて予言した偉い学者さんで

すから緊張しました。

それはそうと、実は、その日は、トッドさんにとっ

てまさに人生の節目の日だったのです。それが

どんな節目かはここではとても書けません(涙)

あっ、でも、そのうち話しちゃうかも。あと、トッド

さん、机の上が片付けられない人でした……

私と同じだ。

 

 

                     ライブの告知

告知というのは、普通はライブ前にやるものなん

でしょうけど、これは「ライブやりました」という後

だし告知。名付けて、告遅!わおー

留学生新歓パーティーにてPerfume

Baby Cruising Loveをゼミ生とともに演奏しました。

地中海風アレンジ?でした。

 

向かって左から、木村圭佑くん(オーボエ!)、

宮地舞さん(歌)、松本香織さん(歌)、

私(DJ とプログラミングとわけのわからない電子

楽器)(写真by竹ちゃん)

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鈴木隆芳
経済学部 経済学科

 

 

私ではなく、少し前に放送していたテレビドラマのことね。

 

 

 

 

ボジュ! 鈴木隆芳(すずきたかよし)です。サバ?

 

ドラマ「鈴木先生」第7話では、鈴木先生(長谷川博己)が、

異性を選ぶ基準について教えてくれる。

 

例えば、外見or内面のいずれを重視して異性を選ぶべきか?

もし、ここでルックスです!と躊躇なく答えたら、もう大変。

とたんに「ひどい人ね!」と、人間性さえ疑われちゃう……でしょ?

 

さて、鈴木先生の指導やいかに……

 

異性を選ぶ時のさまざまな基準、外見、内面、経済力、学歴など、

どれをよりどころにしても、そこには本来、打算やエゴが含まれていて、

内面を重視していると言う人にも「やさしくされたい」「裏切られたくない」

という自分かわいさゆえの保身があるのではないか。

 

いけないのは、自らの基準だけを正しいものとして、他の価値観を断罪すること。

異性選びでは、だれもが利己的な打算を捨てられないのだから、

だったら、ルックス重視の人のことを悪くは言えないはず。

どんな価値観も「許されている」に過ぎない、ってことを忘れないで欲しい、

というもの。

 

うーん。なるほどね。

価値観っていうのは、自信をもって振りかざすものではなく、

許されているがゆえの罪悪感を伴うものなのか。

 

だからかどうかわからないけど、

「私のどこが好きなの?」って訊かれると困りませんか?

この質問に答えようとすると、相手のことをいろいろな角度から

多角的に見るしかない。

結果、自分の都合で相手を多面体にカットすることになる。

「君のが好き」って言うときには、

「君の〜は好きじゃない」「君の〜は嫌い」

っていう別の面がちらついて、それが意識のどこかでくすぶって、

なにかうしろめたい気持になる、

なんてことはないですか。

 

そろそろ本題。

なぜ結婚しない人や結婚できない人が増えているか?

という喫緊の問題。

2010年のデーターによると、おおよそ男性の5人にひとり、

女性の10 人にひとりは生涯未婚です。

(なぜ、男性の方が結婚できない人が多いのかというと、

モテる男が何度も結婚するためなんだそうです。ひどい……

 

さらに意外なことに、

むしろルックス重視で選んだほうが「まだまし」らしいのです。

(つまりは、結婚件数の減少を抑えられるということ)

 

次回はそんなお話を。

 

つづいちゃうもんねー

 

今回の参考資料:「鈴木先生」完全版DVD-Box, TV Tolyo, 第7話.

驚異の低視聴率ながらギャラクシー賞テレビ部門優秀賞

日本民間放送連盟賞テレビドラマ番組部門最優秀賞、

放送文化基金賞など立派な受賞歴。映画化もされました。

 

 

 

 

鈴木隆芳
経済学部 経済学科

 

 

ボジュ!鈴木隆芳(すずきたかよし)です。

 

前々回はコミュケーションの難敵とどうやってわかりあうか、ということ

について結論に至らないまま放置していましたが、今回はなんとかこれに

活路を見出したいと思っています。

 

ところで、コミュニケーションが難しい相手ってどんな人でしょう?

 

1. 異性(うん、確かにね。実感。)

2. 年長者(リスペクトを込めてあえてこう呼ぼう。)

3. 外国人(言葉ちがうし、文化ちがうし、と言うか、いろいろちがうし)

 

そこで、いきなり結論なのですが、

それは、ずばり「ネコになろう!!」です。

 

にゃん?(ヒト語訳:えっ?)

 

ディベートをしたことはありますか?

あるテーマについてYESNOの立場に分かれて、論を戦わすあれです。

例えば「愛情と友情は両立するか?」とか。

ディベートを有利に進めるためには、主張の根拠となるデーターや証拠

を示しつつ、相手の論拠の弱点を攻めることが肝要ですね。

ですが、ここで言いたいのは、こうしたディベート戦術は、実際のコミュ

ニケーションではうまくいかないこともあるんじゃないか、ということです。

 

aikoさんの歌「愛の病」には、「この出会いであたしのからだが変わって

ゆくものなんだって照れくさくて微笑みました」という一節があります。

これって、ディベートでは絶対ありえない展開なんです。

「あなたのおかげで私は変わったわ。うふ」なんてラブリーな表明をしたら

即敗北です。だって、ディベートでは、自らの立場を堅持して自分は変わらない

まま、相手の考え方だけを変えることが要求されるからです。

実際のところは、相手も相手で「私は私よ!一歩も譲れないわ!」と思っている

んだから、これはもう壮絶なバトルになります。

 

はい。そこで、ネコです。仮装やコスプレって、ちょっとあやしい魅力を感じるでしょ。

その魅力をつきつめていくと、自分が自分とちがうものなることだと思うのです。

これがなぜコミュニケーションのヒントになるかと言うと、自分が今のままでいること

にこだわっているかぎり、相手も同じようにするのではないか、ということが想定され

るからです。

ネコって、人にすり寄りながらも、それでも自分を失わないでしょ。だからイメージ

キャラクターとして良いかと思いまして。

あ、でも、完全にネコになっちゃだめです。まあ、なろうとしてもなれないけど。

ヒト→ちょっとネコ→かなりネコ→ほぼネコ→ネコの中間段階にとどまることです。

 

先のaikoさんの歌にもあるように自分が変わることはちょっと照れくさいんだけど、

相手との白黒はっきりした対立する立場をいったん離れることが大切なのではないか

と思うのです。良い意味でのグレーゾーンね。

 

外国人と話すために外国語を学んだり、年長者と接する時にちゃんとした言葉づかい

をしたりすることも、相手と自分の差異を滑らかにして、なんとかコミュニケーショ

ンを成立させようとしているんじゃないかな。

これって、コミュニケーションについて一般に言われていることと少しちがうと思い

ませんか? 

表現力や聴解力のようなスキルでもないし、相手を納得させるような説得力でもないし。

 

こんな短歌があります。

 

子がわれかわれが子なのかわからぬまで

子を抱き湯に入り子を抱き眠る

                河野裕子(かわのゆうこ)

 

アイデンティティーや個性を追求することにがむしゃらな私たちは、おたがい

が溶け合うほどまで寄り添う母子の姿に虚をつかれます。肌の輪郭を超えて

母と子が通い合うさまを目の当たりにすると、口角泡を飛ばしながら主張される

自己や個性などは、本当のところは、ぎすぎすとやせ細ったものなのかもしれません。

「私は私なの!」と、他人とはちがう色で自分を塗りつぶすことに躍起になって

いるようでは、コミュニケーションも難しいのではないか、と思うのです。

 


今回の参考図書:鷲田清一『じぶん・この不思議な存在』講談社現代新書。

高校生にも読めるようわかりやすく書かれていますが、なかなか刺激的な

エピソードが盛り込まれています。なんならこっそり読もう。これも私のゼミの教科書。

鈴木隆芳
経済学部 経済学科

ボジュ!

鈴木隆芳(すずきたかよし)です。

お花見には春物ウェアでのぞみたいところですが、軽やかな服装は

油断すると風邪を引きます。耐寒新素材系での内側からの防御が欠かせません。

 

グランフロント大阪紀伊國屋書店で開催されている選書フェア(20143月末まで

開催予定)に解説を書いたので、それを以下に引用します。

 

(引用始まり)

 愛したい。でも、愛されないなら、愛したくない。臆病で、ちょっとずるい

そんな愛はどこから来たのだろう。人はかつて家族や社会との紐帯(ちゅうたい)

の中に生きていた。たまには窮屈だったけれども、そこにはつつましい幸せがあった。

夢や希望の体積はあらかじめ決まっていて、それが膨らみ過ぎたために押しつぶされる

ことなんてなかった。

 

 だけど今はちがう。人はずっとずっと自由になった。どんな未来像をも描けるように

なった。そして、それと引き換えに、ひどく孤独になった。自分で考え行動しなさい、

と放り出され、ばらばらの個人になった。そんな私たちが他人とつながる手っ取り早い

方法は、モノを買って客になることだ。カネを払うからには、もらうものはもらわなけ

れば気が済まない。だから、つい言ってしまう。愛をあげたら、愛をください、と

 

 いや、ちがう!そんなのはほんとうの愛じゃない。それはそうなのかもしれない。

でも、だからって「じゃあ、愛って何よ?」と訊かれたらどうしよう。困りました。

(引用終わり)

 

以下のURLをクリックすると私の推薦した本とプロフィールが紹介されています。是非!

http://www.kinokuniya.co.jp/c/store/Grand-Front-Osaka-Store/20140310130623.html

 

 

鈴木隆芳
経済学部 経済学科