第55回全日本大学駅伝、地方勢トップで走破!!

本学陸上競技部(長距離パート)は、611日に長居陸上競技場にて行われた「第55回全日本大学駅伝 関西学連出場大学選考会」にて2年連続「関西NO1」となり、「秩父宮賜杯第55回全日本大学駅伝対校選手権大会」の出場権を獲得した。3年連続ということもあって、目標は昨年以上の結果が求められる。緊張感高まる中、115日(日)810分にスタートが切られた。

1区(9.5km)は順位というより、1位との差を如何に最小限に食い止めるかが勝負となってくる区間である。距離こそ全区間の中で唯一10kmを切る距離だが、出遅れを避けるため勝負強いエース級の選手が揃う区間である。その重要な1区を任されたのがチーム1のスピードランナーで絶好調の坂本智基(経済学部:4年生)である。
3km830秒台、5km1430秒台という区間記録が狙えるようなハイペースの中、じっくり集団の中で様子を伺いながらレースを進める。集団から遅れる選手がいる中、しっかり最後まで粘りの走りをみせ、区間12位、先頭と23秒差という驚異的な走りで2区にタスキを渡した。

 2区(11.1km)は前回の出雲大学駅伝でアクシデントのため途中棄権した新博貴(人間科学部:2年生)が登場。花の2区とも呼ばれるこの区間は、東京五輪で入賞した三浦選手(順天堂大学)など、各大学のエースが集う区間である。新は、6月の関西地区予選会でも、チームNO13002秒で走り、2年連続関西NO1に大きく貢献した選手でもある。出雲大学駅伝の雪辱を晴らすべく、前をしっかり見て最後まで粘りの走りを見せた。

3区(11.9km)は前半の流れを決める重要な区間。その重要な区間を任されたのが、大きな大会では外さない、安定感抜群の婦木拓実(経営学部:2年生)が担当。同じ2年生の新からタスキを受け、飛び出した。前を走る立命館大学・関西大学より好タイムで駆け抜け、4区逆転のきっかけを作る走りを見せ、4区にタスキを渡した。

 

4区(11.8km)を走るのは、実力者の島野和志(人間科学部:4年生)である。島野は昨年同大会で、最長区間の8区を担当し、好走した選手である。前を走る立命館大学・関西大学を追い抜き、18位でもらったタスキを16位まで引き上げ、5区の杉本にタスキを託した。5区以降のレースの流れを大きく引き寄せる、貫禄のある走りを見せた。

 

5区(12.4km)は、5000mで大阪経済大学記録を持つ主将の杉本平汰(情報社会学部:4年生)が登場。練習でもこの1年間、主将としてしっかりチームを引っ張り続けてきた。最終学年で臨むこの大会にかける思いは強いものを持っている。国士舘大学や、他の関西の大学の選手を上回る好タイムで走り切り、後半の流れを引き寄せる走りを見せた。

 

6区(12.8km)は、大学初駅伝で唯一の1年生である京川大真(人間科学部:1年生)が登場。京川は、全日本大学駅伝の関西地区予選会でもチーム4番目の記録となる3026秒という好タイムで走り、関西NO1に大きく貢献した選手である。その京川は、1年生とは思えないような積極的な走りを見せ、16位をキープし7区へタスキを渡した。

 

7区(17.6km)は2番目に距離が長い区間で、毎年逆転劇が繰り広げられる区間である。その為、優勝候補の大学もエース級の選手を投入する区間である。この区間を担当するのは、大学初駅伝となる2年生の宮﨑源喜(経営学部:2年生)である。練習で調子の良さをアピールし、激しいメンバー争いに勝利し、メンバーに入ってきた選手である。その好調を感じさせる走りを見せ、東洋大学・帝京大学・国士舘大学など関東の強豪校の選手にも勝るタイムで走り、堂々の駅伝デビューを飾った。前を走る国士舘大学とは、155秒あった差を102秒まで詰める好走を見せ、打倒関東の足掛かりを作って、アンカーにタスキを繋いだ。

 

8区(19.7km)は最長区間であることから、距離に強く、最後まで粘れる精神力、そしてラストスパートが求められる区間である。この8区には、昨年7区で好走を見せた中角航大(情報社会学部:4年生)が登場した。先日の出雲大学駅伝では調子が上がらないことでメンバーから外れた。その後調子を上げ、最長区間のアンカーに抜擢された選手である。この駅伝にかける思いは誰よりも強かった。早稲田大学・国士舘・東京農業大学など関東勢のタイムを上回るタイムで走り切った。前を走る国士舘大学とは32秒まで詰めた。

 

今大会において、目標としていた、①タスキを最後まで繋ぐ、②地方勢NO1、という目標において、タスキは最終8区で途切れてしまったが、地方勢NO1は達成できた。創部初の偉業である。また関東の大学にも迫る走りができた。2週間後には、丹後大学駅伝がある。今まで優勝したことがない大会である。予選会、そして全日本大学駅伝で関西NO1になった力を、丹後大学駅伝でも発揮して頂き、創部初となる、悲願の「関西優勝」を目指して頑張ってもらいたい。 

[総合結果]16位 5時間32分03秒
1区 (区間12位) 坂本 智基(経済4) 27分42秒
2区 (区間20位) 新 博貴(人科2)  34分12秒
3区 (区間18位) 婦木 拓実(経営2) 36分05秒
4区 (区間15位) 島野 和志(人科4) 36分10秒
5区 (区間17位) 杉本 平汰(情社4) 38分48秒
6区 (区間19位) 京川 大真(人科1) 40分27秒 
7区 (区間14位) 宮﨑 源喜(経営2) 55分33秒
8区 (区間15位) 中角 航大(情社4) 63分06秒

☆部員からのコメント
たくさんのご声援、誠にありがとうございました。
目標であった大経大史上初の地方勢トップを果たすことができました!
約2週間後に開催される丹後駅伝では"初優勝"できるよう、チーム一丸となって挑みます。
引き続き、応援の程よろしくお願いいたします!!