【陸上競技部】第54回全日本大学駅伝、過去最高タイムで走破!!

6月19日に西京極陸上競技場で行われた「第54回全日本大学駅伝 関西学連出場大学選考会」にて、
本学では初となる関西1位となり、2年連続で「秩父宮賜杯第54回全日本大学駅伝対校選手権大会」の
出場権を獲得した。2年連続ということもあって、目標は昨年以上の結果が求められる。
緊張感高まる中、11月6日(日)8時05分にスタートが切られた。

1区(9.5km)は順位というより、1位との差を如何に最小限に食い止めるかが勝負となってくる区間である。
距離こそ全区間の中で唯一10kmを切る距離だが、出遅れを避けるため勝負強いエース級の選手が揃う区間である。
その重要な1区を任されたのが頼れるキャプテン片山(経営4)である。
優勝候補の一角の青山学院大学が呼び出す中、片山はじっくり周りの状況を確認しながら冷静に第二集団で走り、持ち前の粘り強い走りで1位の大東文化大学の留学生ランナーと1分08秒差と最小の差で2区に繋いだ。

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2区(11.1km)は1区の勢いを維持し、後続のランナーに良い流れをキープさせることができるかがかかっている重要な区間である。東京五輪代表選手(順天堂大学)などが揃う2区を任されたのが、井上(経済3)である。
井上は先日行われた「2022関西学生陸上競技種目別選手権大会」の5000mにおいて、大会新記録で優勝した勢いのある選手である。井上は前のチームを追うため、序盤から牽制気味の集団を果敢に引っ張り続け、先行する第一工科大学を抜き去り、勢いをさらに加速させ3区の杉本にタスキを繋いだ。

3区(11.9km)は、各大学エース級の選手が揃う重要な区間。その3区を任されたのが杉本翔(経営4)である。
今年に入って急激に成長した選手であり、関西学生陸上競技対校選手権大会(関西インカレ)において、1部3000m障害で2位入賞を果たし、また5000mにおいても本学歴代2位の記録を持つスピードも兼ね備えた選手である。
杉本も冷静な走りでタスキを受け取った際にいた集団を引き離し、前を走る愛知工業大学を抜き去り
単独18位で4区にタスキを渡した。

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4区(11.8km)を走るのは、実力者の坂本(経済3)である。
坂本は昨年も2区を走り、4人を抜いて勢いをつけた選手であるが、今年の出雲大学駅伝では本調子でなかったため補欠に回った。今回はその悔しさを晴らすべく激走し、前を走る日本大学・東海大学の選手のタイムを上回る区間14位で走破し、後半区間へと勢いをつける走りを見せた。

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5区(12.4km)は、5000mで本学記録を持つ杉本平汰(情報社会3)が登場。
走力においては監督・コーチのお墨付きだが、今期は故障と不調続きで予選会、出雲大学駅伝ともにメンバーに入ることができなかった。しかし出雲大学駅伝以降は着実に練習を積み上げることができ、満を持して出走。
前を走る日本大学・関西学院大学・立命館大学の選手を上回る区間タイムで走り、持ち前のスピードで40秒以上前を先行していた立命館大学を抜き去り、単独17位まで順位を押し上げた。

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6区(12.8km)は、大学初駅伝となる平野(経済2)が登場。
先日の記録会で10000mの自己ベストを1分近く更新し、勢いを買われて起用された選手である。
選手層の厚い今年のメンバー争いのなか、1,2年生の中で唯一選出された将来期待の選手でもある。
立命館大学に抜かれはしたものの、持ち前の気合と根性で最後までしっかり粘り切り、7区へタスキを繋いだ。
この経験を、今後のレースにつなげてもらい、2年生、1年生の起爆剤となってもらいたい。

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7区(17.6km)は2番目に長い区間で、毎年逆転劇が繰り広げられる区間である。その為、優勝候補の大学もエースを投入する区間である。今回も、今年夏に行われた世界選手権に日本代表として走った選手(駒澤大学)も配置されている区間である。
その7区には10000mで29分台の記録をもち、駅伝では必ず流れを変えてくれるエースの一人でもある
中角(情報社会3)が登場した。
中角は40秒以上前を先行していた立命館大学を猛追。10km過ぎには追い付き、ラストは粘りのスパートで抜きり、立命館大学に3秒のアドバンテージを作り17位に浮上した。
中角も、前を走る日本大学・関西学院大学・立命館大学の選手を上回る区間タイムで走破した。

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8区(19.7km)は最長区間であることから、距離に強く、最後まで粘れる精神力、そしてラストスパートが求められる区間である。この8区にエースの一人であり、予選会トップ通過の立役者、島野(人間科学3)が登場した。
3秒後ろには立命館大学がつける展開。しかも出雲大学駅伝ではともにアンカー区間を競い合い、
ラスト勝負で競り負けてしまった相手との因縁の対決であり、今大会はリベンジに燃えていた。
終盤5秒ほど差をつけられる展開となったが、ラスト2kmの上り坂という最も苦しい局面で島野が渾身のスパートをかけ、立命館大学を突き放し、その勢いで前を行く東海学生選抜も抜いて、見事17位でゴールテープを切った。

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昨年(19位)より順位を2つ上げ、本学過去最高記録(2021年度:5時間33分17秒)を6分3秒も更新してくれた。
また、関西の強豪である立命館大学に駅伝で本学が勝利したのは大学史上初めてのことである。
11月19日(土)には、関西NO1.を決める「関西学生駅伝(丹後駅伝)」が開催される。
悲願の「関西優勝」を目指して頑張ってもらいたい。

【結果】総合(106.8km):5時間27分14秒(17位)

1区(9.5km) 片山 蓮 (経営4)    28:06 区間21位
2区(11.1km)井上 瑞貴(経済3)    33:50 区間21位
3区(11.9km)杉本 翔 (経営4)    36:07 区間19位
4区(11.8km)坂本 智基(経済3)    35:15 区間14位
5区(12.4km)杉本 平汰(情報社会3)37:46 区間16位
6区(12.8km)平野 幸季(人間科学2)41:26 区間25位
7区(17.6km)中角 航大(情報社会3)54:15 区間15位
8区(19.7km)島野 和志(人間科学3)60:29 区間17位