たまにはライトノベルもいいかなー?

といわけで、いっしーの独断と偏見による

おススメ本コーナー第9回。

 

 

時雨沢恵一「キノの旅」

 

 

今年で10周年になるロングベストセラー!

 

 

極端すぎる様々な国の、様々な人たち。

主人公キノはあちこち旅をしながら、彼らに対して

不思議なくらい無感想に接していきます。

 

私たちはキノではありません。

時に歩く暴挙のような人たちを、

キノの目を通して観ることでギクッとするはずです。

 

何故なら、「彼ら」こそが私たちとリンクしている部分があるからです。

キノが訪れた国は今や相当数ですが、

どの国の人たちも他人事とは言えない驚き。

ファンタジーなのに妙に迫ってくるリアリティ。

 

しかし、すべてがシニカルでペシミスティック、

というわけでもないです。

 

暴挙の中にも繊細な美しさと哀しさを湛えている。

アンビバレンスな思いを内包している。

ぶん回してるけど捨てたりしない。

 

それがこの物語の好きなところです。

いっしー
人間科学部 人間科学科
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